サウジアラビアの後見人制度

サウジアラビアの「後見人制度」gurdianshipに異議を唱えて、法廷で闘っている勇気ある女性がいる。

6月29日のBBCニュースによれば、サミア(虐待防止のため仮名)は、外科医。彼女の恋人との結婚に反対した父親は、いとことの結婚を決めた。サウジアラビアには、女性が結婚前には父親の保護の下にあるとされ、何をするにも父親の許可がいる。究極の家父長制である。

2002年、サミアは33歳になり、父親との和解は無理とわかり、「後見人」である父親を法廷に訴えた。しかし裁判所は、サミアの恋人は不釣り合いであるとの父親の言い分を認め、彼女は敗訴。

その直後から、父親も兄も彼女に乱暴をするようになった。3ヶ月間も部屋に監禁までした。とうとう結婚はしないと言って仕事に戻ることができた。外科医として相当の収入を得るようになったが、全額、家族にとられる毎日だった。

彼女は38歳になった。結婚を急がねば、という気になった。すると、彼女はまた部屋に監禁された。父親は、彼女の働いていた病院には「彼女は精神的に不安定だから」と伝えた。

妹が彼女の部屋に携帯を忍び込ませ、サミアは人権協会に電話して助けを求めることに成功。友人には、部屋の窓から手紙を投げた。人権協会が彼女を部屋から救助し、シェルターに入れた。再度、サミアは提訴した。しかし、再び彼女は敗訴。

サミアは、シェルターで医師として働いているが、いまだに父親が追ってくることに恐怖を抱く。何年間も敗訴に次ぐ敗訴だったが、サミアは、サウジ最高裁に上告する決意をした。アムネスティ・インターナショナル・サウジアラビアのデ―ナ・エル・マモ―ンによれば、闘いは厳しいという。

サミアは43歳になった。幸いなことに、彼女の恋人は、彼女との結婚を待ち、彼女のそばでともに闘っている。

裁判に勝つには、心身ともにタフネスを要求される。提訴するだけでも、心労からいくどもやめたいと思った。しかし、サウジアラビアの女性たちの状況は、私の裁判はなんとらくだったことか……と教えてくれる。

■Saudi Arabian woman challenges male guardianship laws
http://www.bbc.co.uk/news/world-middle-east-13932287
■運転する女たちWomen2Drive
http://frihet.exblog.jp/16482432/
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by bekokuma321 | 2011-07-04 22:03 | 中東