2011年 06月 21日
日本は世界121位
政府は21日午前の閣議で、2011年版の男女共同参画白書を決定した。
それによると、今年3月現在で衆院議員に占める女性の割合は11.3%で、05年の9.0%と比べて増加したものの、世界186カ国の中では121位と低水準にとどまった。
下院または一院制の女性議員の比率が最も高かったのがルワンダで56.3%に上った。次いで、スウェーデン45.0%、南アフリカ44.5%の順。アジアではネパールが33.2%がトップで、日本は隣国である韓国の14.7%を下回り、白書は「わが国の政治分野での女性の参画状況は国際的に見て遅れている」と結論付けた。
経済分野でも、日本女性の進出は低迷。上場企業約3600社の役員約4万2000人のうち女性は515人で、全体に占める割合はわずか1.2%だった。
白書はこうした現状を踏まえ、政府が03年に掲げた「社会のあらゆる分野で20年までに指導的地位に女性が占める割合を20%程度とする」とした目標を実現するため、「官民を挙げて真剣に取り組まなければならない」と強調。女性公務員の採用促進や、女性の活用を進める中小企業への情報提供など「ポジティブ・アクション」への取り組みを強化するよう求めている。(2011/06/21-09:50 時事ドットコムhttp://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2011062100149)
■男女共同参画白書 平成23年版http://www.gender.go.jp/whitepaper/h23/zentai/pdf/index.html