女子スキージャンプ

ノルウェーからスポーツニュースを1本。

オスロで開かれている2011年ノルディックスキー世界選手権で、オーストリアのダニエラ・イラシュコが女性スキージャンパー世界一となった。日本も高梨沙羅が6位に入賞するなど健闘した。

今日のオスロは、テレビで見る限り視界ゼロといえるほどの濃い霧と強風だった。この悪天候の中、ダニエラ・イラシュコは97メートルを飛んだ。

今回のスキー大会ほど、女子スキージャンプの歴史を決する大会はない。なぜなら、オリンピックで、男性が参加できて女性が参加できない唯一の競技がスキージャンプだそうで、国際スキー連盟は、「今後の女性選手の結果を見て、2014年のオリンピック参加を決めたい」と言ってきたからだ。

ノルウェーはスキー発祥の地であり、男女平等を国是としている国でもある。そのノルウェーのスキー連盟は、国際スキー連盟に対して、ノルウェーで開かれる2011年ノルディックスキー世界選手権のジャンプ部門に女性が参加できるようにと提案した。しかし、2009年春、国際スキー連盟は、ノルウェーの提案を否決。否決した理由は、女性スキージャンパーの数は少なく、レベルが低すぎるから、というものだった。

次にノルウェースキー連盟は、より多くの女性ジャンパーが参加できるようにと、競技場をホルメンコーレンジャンプ台(130メートル)ではなく、106メートルのジャンプ台に変更して再提案した。2010年6月、国際スキー連盟は、とうとう2011―2012年シーズンのスキージャンプに女性の参加を認めた。しかし、まだオリンピックに女子ジャンプを認めてはいない。

女性たちも闘ってきた。2010年のバンクーバーオリンピック前の2009年、女性スキージャンパー15人が、男子スキージャンプがあるのに女子ジャンプがないのは人権侵害だとカナダのバンクーバーオリンピック委員会を提訴した。カナダ最高裁は、差別であると判決したものの、国際オリンピック委員会の責任であり、バンクーバーオリンピック委員会の責任といえないと逃げた。

私は、今、ノルウェーのキルケネスにいる。こちらは零下16度で強風が続いており、立っていられないほどのこともある。オスロはこちらほどではないだろうが、大変な悪条件だったことに間違いはない。女性ジャンパー数も増え、15カ国から女性ジャンパー43人が参加。2009年より10%増だという。ここまでやっても、国際スキー連盟はオリンピックに女性ジャンパーを参加させないのだろうか。


http://live.fisski.com/live3085.htm
http://www.fis-ski.com/uk/news/pressreleases/press-releases-2010/council-antalya-summary.html
http://www.visitoslo.com/en/holmenkollen-fis-world-cup-nordic.77706.178304r94b.tlp.html
http://www.womensportreport.com/women-sport_court-finds-discrimination-but-rules-against-women-ski-jumping_8525
http://www.nrk.no/sport/meisterskap/ski-vm-2011/nyheter/1.7506272
http://www.aftenposten.no/fakta/innsikt/article2930313.ece

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まだ残るオリンピックの女性差別http://frihet.exblog.jp/13741366
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by bekokuma321 | 2011-02-26 06:40 | ノルウェー