男性大臣2人の育休

c0166264_3104017.jpgノルウェーの第2次ストルテンベルグ内閣は、内閣総理大臣を含め20人中男女10人ずつの男性半々内閣。それが、昨日、「3分の2が女性となった」という。

ノルウェーサイトを検索すると、女性がこれまで10人だったのが12人となり60%に上った(3分の2の66%ではないと思うが…)。60%だと、フィンランド内閣の20人中10人とタイだ。

女性の割合はともかく、もっとおもしろいことがある。

ノルウェー閣僚で、女性が2人増えたのは内閣改造があったからではない。男性大臣2人が休暇をとって、その男性の代わりに、大臣代行となった副大臣が2人とも女性だからだ。ノルウェーには代理制度があるので、大臣が国際機関の要職に就任したり、病気休暇をとった場合、副大臣が代行する。

さらにおもしろいのは、2人の男性大臣の休暇は、ともに育児休業だということだ。昨秋からパパ・クオータ(父親の育休)をとっていたアウドゥン・リースバッケン子ども平等社会大臣に加え、今年1月からクヌート・ストールベルゲ法務大臣がとりはじめた。

さて、男女平等推進省のグレーテ・ベルゲ大臣が、執務中に妊娠出産し育児休暇をとって世界を驚かしたのは、1993年だった。その後、男性のパパ・クオータが導入されたのが1994年。

それから早や17年、パパ・クオータも年々長くなった。男性が男女平等推進省の大臣に就任し、彼がパパクオータをとる時代、それがノルウェーなのだ。

ちなみに、ストールベルゲ法務大臣は、2009年2月、突然倒れ入院した。その年に選挙を控えていた。彼は、総選挙直前まで病気休暇をとっていた記憶がある。9月の選挙前には職務に戻った。すぐに労働党員として地元で選挙運動をしていた(写真、筆者撮影)。

日本なら彼の政治生命が断たれてしまうのでは、と思ったが、ノルウェーでは彼への人気はちっとも衰えなかった。病気であることや、よく休むことよりも、嘘をついたり誠実でないことのほうを、人間的にマイナスと見る国民性ーーいいなと思う。



http://www.buenosairesherald.com/article/59135/paternity-leave-hits-norway-cabinet-pm-thrilled

http://www.regjeringen.no/en/the-government/stoltenberg-ii.html?id=85843
http://www.europeanpwn.net/index.php?article_id=116

■ノルウェーの父親の育児休暇パパ・クオータについては
『ママは大臣 パパ育児』(明石書店)

■ノルウェーの男女平等については
『ノルウェーを変えた髭のノラ』(明石書店)
[PR]
by bekokuma321 | 2011-02-19 02:25 | ノルウェー