英保守派の男女平等政策批判

社会学者キャリン・ハキム(ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス)の出版した報告書「フェミニストの神話と魔法の薬」が、イギリスでちょっと話題になっている。

刊行は、マーガレット・サッチャーが設立に加わった保守派シンクタンク「政策研究センタCenter for Policy Studies」。

日本の保守中道政治家は、専業主婦を極端に持ちあげる一方で、働く女性たちの政策をたなざらしにしたり葬り去ったりしてきた。彼・彼女らが、「わが意を得たり」と膝を叩きそうな報告書である。

ハキムは、女性は男性とは異なる働き方を自ら選んでいると主張する。男性が作り上げてきた社会・教育・雇用に、女性は「合わせて」生きることを余儀なくされ、そういう生き方を「選ばざるをえない」実態を、まったく無視している。

彼女はざっとこんなふうに言う。

●これまでの男女平等政策は成果をあげた。しかし、これからさらに男女の賃金格差是正や、企業の取締役会への女性重役増などを進めようとする施策は無駄だからやめたほうがいい。

●男女平等のチャンピオンとされる北欧諸国を見よ。男女で職種が異なっている。その割合は先進諸国の中で最も高い。男女平等ではないのだ。

●女性と男性では仕事に対する期待が違うのだ。女性は家庭と仕事をミックスした働きかたを選びたがる。

さっそく「男性の権利:男性に対する性差別をとりあげる機関」が礼賛している。

http://www.cps.org.uk/cps_catalog/Feminist_Myths_and_Magic_Medicine.html
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by bekokuma321 | 2011-01-17 19:35 | ヨーロッパ