2011年 01月 12日
「ウーマノミクス」とノルウェー
どこを見ても閉塞感漂う経済を変えるのは女性の力しかない。こういわれて久しい。しかし、どうやって女性が政治経済にメスを入れるのか。並たいていのことではない。そこで、諸外国はどうなっているか、となる。
NHKの番組ではノルウェーの経済界が紹介された。ノルウェーは、2003年、会社法を改正して女性取締役の数を4割に増やすクオータ制を義務づけた。世界初だ。
「ウーマノミクス」を見た人から、FEM-NEWSに質問が寄せられた。その社会的背景、反対の声、議会の攻防、マスコミ報道、法制定後の女性重役養成策・・・など。
こうした質問へのヒントになったら、と『ノルウェーを変えた髭のノラ――男女平等社会はこうしてできた』(明石書店)を書いた。
その第4章 2「経済界に女性重役ラッシュ」は、経済分野に焦点をあてている。
「経済界に女性重役ラッシュ」のもくじ:
●ガブリエルセン大臣のクーデター
●大手新聞社政治部長でもトークン(お飾り)
●親父ネットワークを壊せ
●爆弾発言の真相
●女性を増やすと会社にプラス
●こんな勧告は無意味だ
●北欧最大企業の副代表はシングルマザー
●北海の海上がママの仕事場
●ま、ガンバッテネ、男性諸君!
●世界一の女性取締役数へ
●男性たちは、どう考える?
●現政権の財務大臣、貿易産業大臣に聞く
●ノルウェー経営者連盟の決断
●野心まんまんの女性たち
●必要なのは「男の未来講座」
●「そのような統計はとっておりません」の日本
読んでみたい方は、 Amazon (『ノルウェーを変えた髭のノラ』)へ。1600円。お金がないかたは、近所の図書館へのリクエストを。
こういう番組を新年に実現させた国谷裕子キャスター、ならびに企画したスタッフに敬意を表します。
ネットで読める関連記事は
■「ノルウェーで女性重役旋風 私企業にもクオータ制導入の動き」http://www009.upp.so-net.ne.jp/mariko-m/nor_jjyoseiyuyaku.html
■現地ルポ 「ノルウェー民間企業の取締役は4割が女性!!」の背景を見るhttp://www.news.janjan.jp/world/0812/0812173697/1.php