パキスタン改革派知事の暗殺

5日のBBCによれば、パキスタンのサルマン・タシール州知事の葬儀が行われた。彼はパンジャブ州知事で与党パキスタン人民党PPPのリベラル派有力政治家。1月4日、イスラマバード市内の商店街で射殺された。

タシール知事は冒涜法の廃止を唱え、女性の地位向上に熱心だったといわれている。パキスタンでは、キリスト教徒の女性アシア・バビAsia Bibiが、イスラム教を冒涜(ぼうとく)したとして死刑宣告を受けている。その重刑を、タシール知事は公然と批判し、女性の放免せよと主張していた。こうした彼の政治姿勢は、政界の宗教勢力らの怒りを買ったとされる。

彼のボディガードが殺人容疑で逮捕された。冒涜法廃止を主張するタシ―ル知事に怒り、射殺したと報道されている。

BBCは、死刑判決を受けた女性アシア・バビAsia Bibiについて、こう報道する。

2009年6月、アシア・バビAsia Bibiは、イータンワリという村で仕事をしていた。その村落では、彼女の家だけがキリスト教徒。地元の女性たちといっしょにベリー摘みをしていた。数日後、その女性たちが、「アシアビビはイスラム教指導者ムハンマドを侮辱した」と訴え、アシアビビは連れ去れてしまった。

知事の射殺を肯定する宗教界リーダーが多いというから、リベラル派の声がますます出にくい社会になるだろう。それがすなわち女性を抑圧する現状の維持につながる。

http://www.bbc.co.uk/news/world-south-asia-12116764
http://www.bbc.co.uk/news/world-south-asia-11930849
http://www.releaseinternational.org/index.php
[PR]
by bekokuma321 | 2011-01-08 09:00 | アジア・アフリカ