2010年 12月 01日
イラン、元サッカー選手妻を殺した罪で恋人絞首刑に
この殺人事件では、元サッカー選手と、彼の恋人シャーラ・ジャヘードが逮捕された。ところが、彼は無罪放免となり、彼女は、黙秘をした後、自白するに至った。しかし彼女は、法廷では、終始一貫無罪を主張した。つまり彼女は、自白のみで絞首刑にされた。イランの法律によると、妻の家族が死刑放免を求めると死刑にはならなかったという。
イランの人道団体は、「彼女は自白を強要されたのだ」と言っている。
英ガーディアン紙によると、元サッカー選手とシャーラは「臨時結婚」をしていたとされている。臨時結婚とは、短期間の契約結婚としてイスラム法では伝統的に認められているのだとか。しかし明らかに「合法的売春」だと批判されている。
イランの人権運動が活発なノルウェーのノルウェー・アムネスティは、次のように語っている。
「実に残酷で悲惨だ。絞首刑は牢獄の庭で行われ、多くの受刑者が見ていた。権力にはむかうとこういうことになるのだという見せしめである」
「彼女の絞首刑は、死刑反対の声が世界中から上がり死刑が中止されたSakineh Ashtiani のケースの代りに行われたと考えられる」
女性の人権など、庭に落ちゆく木の葉ほどもない国がまだ存在している。女性差別撤廃条約も、世界人権宣言も、「伝統」という名の女性虐待をビクともさせない。悔しい。
出典http://www.nrk.no/nyheter/verden/1.7405337
http://www.guardian.co.uk/world/2010/dec/01/shahla-jahed-executed-iran
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Sakineh Ashtiani 事件についてhttp://frihet.exblog.jp/14741028/