高齢者虐待:被害者の8割は女性

昨年度の65歳以上の高齢者の虐待件数は10569件に登った。2008年度より732件、4.9%増え、統計開始以来最多だった。 厚生労働省の、11月22日の発表。

家族・親族による高齢者虐待について、身体的虐待が63.6%、「死んでしまえばいい」などの暴言をはく心理的虐待が38.0%。被害者は女性が77.8%と圧倒的に女性である。年齢は80歳代が41.7%だった。

同居の有無では、同居が86.0%、世帯構成は「未婚の子と同一世帯」が35.6%で最も多く、既婚の子を合わせると63.0%が子と同一世帯だった。「息子」が40.2%で最も多く、次いで「夫」17.3%、「娘」15.1%。加害者にいかに男性が多いかは注目に価する。

息子や夫に虐待されて泣いている、おびただしい数の高齢女性たちの姿が浮かび上がる。自分のしたいことを我慢して、息子のため夫のために人生もなけなしのお金も捧げてきた女たちも多いだろうに。あー、なんてことだ!

他人の手を借りなければ命をつなぐことさえできない、お年寄りーーー。そうした弱者への虐待。許されるものではない。厳罰を科す法制度改正がいる。

同時に、ケアサービスの充実に予算がもっとつけられるよう政策の変更が必要だ。また、男性は、子どもの頃から、家事能力や他人への思いやりの気持をもてるような教育が必要とされている。それに、貧しい高齢女性を1人でも少なくするよう、女性の経済力をつける政策も待ったなしだ。貧しさは、生存への基本的な抵抗力を奪ってしまうからだ。


■平成20年度 高齢者虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援等に関する法律に基づく対応状況等に関する調査結果
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000002mce.html
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by bekokuma321 | 2010-11-27 00:12 | その他