愛媛県の地方議会に女性を増やすために

11月23日(火)、松山市で女性議員を増やし、男女平等をめざす集会「女性が活かされる社会って?」(講師三井マリ子)があった。ノルウェーの男女平等への道を主題に、どのように女性議員を増やしたらいいかを話し合った。

愛媛県には、愛南町、松野町、伊予市、久万高原町、今治市、上島町、6つの女性ゼロ議会がある。会の最後に、これら6つの女性ゼロ議会に対して、女性議員ゼロの実態を知らせ、女性議員増の啓発に取り組むようアピール文を渡す決定をした。

愛媛県知事選、松山市長選が行われている真っ最中だ。松山市内のポスター掲示板には、首長選の候補に女性はおらず、男性ばかりが並んでいた。

さて世界有数の男女平等国ノルウェーも、100年前は女性議員がゼロか、たった1人という議会がほとんどだった。いや1960年代まで、暮らしの根本を決める地方政治に女性はわずか6%と少なかった。60年代、女性のほとんどは専業主婦として家事育児にあけくれていた。保育園は不十分なうえ、お年寄りや心身に障がいを持つ子・親に公的サービスの手は届かなかった。

それを変えようとした女性たちの意志、連帯・・・。公職選挙法を活用した女性候補者を当選させるための“地下運動”や、あっと目を奪われるポスター作戦。

そして、内閣の半分は女性、国会議員や地方議会の40%近くが女性となった。希望者はほぼ全員保育園にはいることができるようになった。体の弱ったお年寄りも、親しんだ家で24時間介護を受けながら暮らせるようになった。さらに国連の人間開発指標で、トップの座に。

詳しくは『ノルウェーを変えた髭のノラ』(明石書店)に書いた。その要訳を50枚以上の写真で紹介した。質疑応答は:

Q「DV問題にとりくんでいる。相談事業をしているが、DVのことを知ってもらいたいという一方、まだ偏見もある中、プライバシーを守りつつ、マスコミにとりあげてもらうには」

A「メディアにとりあげてもらわずには、問題が多くの人に伝わらない。取材依頼は受けたほうがいい。性暴力の問題だからプライバシーを守るため、マスコミ側と、基本的なル―ルを交わすこともいい。書面のほうが安心だろう」

Q「ハンセン病の問題研究でノルウェーをたびたび訪問している。昨年、初めて選挙に遭遇し、私も“選挙小屋”を見て感動した。女性運動は選挙にどのように関わっているか」

A「たとえば、女性の多い看護協会が、年次総会で国政選挙を射程にいれて活動計画を決めた。ポスター作戦だ。ひげをつけた女性の顔が大写しになっているポスターで、スローガンは『ひと筆で女性の低賃金は解消できる』。街頭にはるだけでなく、新聞広告やネットでも広めた。相当の予算だったはずだが、一致団結してこの政治的闘いに予算を投与することを決めた」

Q「これまで、ひどい女性差別、女性蔑視に出会ってきた。もうこれ以上、体がついていけないというほどだった。小さいころから抵抗してきたが、敗北が多かった。ノルウェーの話を聞いても、このひどい日本では絶望的。絶対無理と思えてしまい、やる気につながらない。」

A「ノルウェーの話ではなく、イタリアの話だが、こんな言葉を紹介する。『闘う者は負けるかもしれない。しかし、闘わない者は、すでに負けているのだ』」

主催「議会に女性をおくる会」(事務局 中野鈴恵 松山市菅沢町乙641-2)

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by bekokuma321 | 2010-11-24 00:12 | その他