マニコミオ(精神病院)をやめたイタリアから日本へのメッセージ

日本縦断トリエステ精神保健講演会が、来週スタートする。詳しくは、http://trieste.jp/

c0166264_12464146.jpg題して「マニコミオをやめたイタリアから精神病院をやめられない日本へのメッセージ」。講師は、フランカ&フランコ・バザーリア記念財団から、マリアグラツィア・ジャンニケッダさん (財団理事長、社会学者、女性)、 トッマーゾ・ロザーヴィオさん(精神科医、男性)、ジゼッラ・トリンカス さん(イタリア家族会連合会長、女性)。

イタリアは、精神病院をなくしてしまった。入院していた患者は、次々に外に出された。では、その後は? 何もしなければ、精神に障がいを抱えた人たちは路頭に迷う。一方、家族、とりわけ女たちは、家にもどってきた元入院患者のケアに苦しみ悩む。

だから、日本では「精神病院をなくす?いったいどうするんですか?」となる。私もそうだった。

イタリアではいったい何をどうしたのか? イタリアは、「精神保健センター」と呼ばれる、支援組織をあちこちに作った。24時間、365日でサービスを提供するところもあるという。

c0166264_2172645.jpgこうした夢のような改革の礎を築いたのは、フランコ・バザーリア(故人)だ。イタリアの精神科医で、バザーリア法と呼ばれる「精神病院をなくす法律」をつくった伝説の人だ。

来日するのは、70年代のトリエステで、バザーリアの運動を支援し、彼から薫陶を受け、今なお闘い続けているイタリアの人たち。とくに女性の立場から、精神病院のない国づくりに貢献をした、家族会運動の主、ジゼッラ・トリンカスさんの講演に期待したい。

今回の講演には、バザーリアの意志を次ぎ広める活動を担うフランカ&フランコ・バザーリア財団が、日本の実行委員会ととともに主催となっている。その財団のホームページが、一新された。

イタリア語がわからなくても、絵や写真がたくさんなので、とても見やすい。それに楽しい!深く知りたいという人は、バザーリアの闘いの歴史のページ、バザーリアの歴史的文書のページ、バザーリア学術賞についてのページをクリックすると、「図書館」に入り込める。

バザーリア学術賞は、第1回受賞者が大熊一夫記者、第2回はアメリカ・エール大学Larry Davidson教授と記載されている。賞金は2万ユーロ、約300万円。はじめに60%が、そして本の出版が具体化した段階で残りの40 %が支給される。



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■イタリア精神病院解体の裏にある女性パワー
http://frihet.exblog.jp/9980032/

■イタリアの第1回バザリア(バザーリア)学術賞が『ルポ・精神病棟』の著者、大熊氏にhttp://okumakazuo.com/index.php?url=basaria

写真上は、マリア・グラツィア・ジャンニケッダさん。バザーリアと70年代の変革の嵐を乗り切った。現在フランカ&フランコ・バザーリア財団の理事長。バザーリア賞授賞記念セミナーの際に撮影した1枚。

写真下は、フランカ&フランコ・バザーリア財団があるサンセルボロ島。ヴェネツィア本島から舟で行く。かつて、ここは島丸ごと巨大な精神病院だったという。今は、宿泊所つきの国際大学に大変身。ここで、第1回バザーリア賞記念講演と授与式が行われた。受賞者・大熊一夫に同伴した筆者による取材記録はイタリアの第1回バザリア学術賞が『ルポ・精神病棟』の著者、大熊一夫氏に

■Jan Jan News (イタリアの第1回バザリア学術賞が『ルポ・精神病棟』の著者、大熊一夫氏にhttp://janjan.voicejapan.org/culture/0806/0806250512/1.php
photoes by Mariko Mitsui
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by bekokuma321 | 2010-11-12 16:12