イギリス女性団体、予算案を提訴か

イギリス女性団体は、保守連立政権の出した予算は性差別だとして、法廷に提訴する決意を固めたもようである。予算が提訴されるのは前代未聞のことだという。やるもんだね、イギリスの女たち!

先週、イギリス保守連立政権は、戦後最大”と言われる歳出カットの全貌を明らかにした。さまざまな分野での財源削減がなされ、とくに公共サービス分野では歴史的な大幅人件費削減となる。

影の内閣の女性大臣イベット・クーパーは、この歳出削減は、男性よりも女性に対して、計り知れない痛手となると強く批判した。

公務員職場で30万人の女性がなくなり、これは女性がしてきた公務員職の65%にあたる、という。さらに、子どものある低所得夫婦は、これまで週16時間労働でワーキング・タックス・クレディット(労働税としてマイナスの税になると還付される仕組み)を得られていたが、今後は24時間働かなければならなくなる。雇用の場が激減することによって、夫婦の1人が失業し、次の仕事が見つからない場合、子どもを預けられなくなり両方が失業という事態もおこる。

さて注目すべきは、イギリスには日本にはない法律があることだ。2006年の平等法Equality Actである。この法の下、政府は、全ての政策を女性に効果が出るように“十分な考慮”をする法的責務、女性に悪影響を与えるような政策変更はその緩和をする法的責務を負っている。財務当局は、今回の財源削減案が、ジェンダー影響評価をしていないことを認めた。女性解放団体のフォーセット協会は、来週、公式ヒアリングの場を設けるとしている。

しかし、イベット・クーパーは、「ジェンダー影響評価は哀れなものよ」、とはき捨てた。「ジョージ・オズボーン財務大臣は、女性が(夫を介したりせず)直接得られる収入が女性にとっていかに大切かということを全く理解していない」とし、「大幅歳出カットは緊急措置であり、女性への影響を把握してなかっただけだと言っていた人もいるが、これは明らかに意図的である」と怒った。

女性解放団体フォーセット協会は、クーパーと連携して、現政権の財源案を、平等法Equality Actに違反している罪状で、法廷に持ち込む予定だ。フレーッ、フレー。

http://www.guardian.co.uk/politics/2010/jul/04/women-budget-cuts-yvette-cooper
http://www.guardian.co.uk/politics/2010/oct/21/spending-review-women-jobs-benefits
http://www.guardian.co.uk/lifeandstyle/2010/oct/22/yvette-cooper-fawcett-society-cuts

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http://frihet.exblog.jp/11415600/
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by bekokuma321 | 2010-10-28 04:41 | ヨーロッパ