神奈川県海老名市とクオータ制

c0166264_4254334.jpg9月16日、海老名市議会で、三宅良子議員(神奈川ネットワーク運動)が男女共同参画行政について質問した。そのDVDを視聴した。ノルウェーの先進例を何度か言及し、新鮮だった。

三宅議員は、女性の声を市政にとりいれる必要性を訴えながら、決定の場の女性率を質問した。

庁内の「男女共同参画推進行政会議」について、女性管理職3人だけだったが、管理職にこだわらずに女性委員を増やすため見直していきたいと総務部長は答弁。海老名市の女性管理職は全体の13.1%で、神奈川県内第3位とは驚かされた。

また審議会などの女性率をHPにわかりやすく公開し、男女共同参画推進をもっと目に見えるように、もっとわかりやすく、と三宅議員は強調した。総務部長は、「書き換えるなど、わかりやすいHPにして参りたい」と答弁。

三宅議員は、市に10年以上前から設置されているセクハラ相談窓口に相談がまったくない、(相談件数ゼロ)を指摘した。なぜ10年間ゼロなのか。守秘義務体制への不安があることと、訴えた後の効果が期待できないからではないか。セクハラは力の強いもの(上司)が弱いもの(部下)に対して行われるのが一般的である。それを考えると、部下が、上司を訴えることによって仕事がしにくくなるのではないかと恐れ、結果として沈黙を選ぶことにつながるのは不思議でも何でもない。雇用機会均等法のセクハラ条項を禁止規定に改正することが最重要だが、三宅議員の提案する第3者機関の設置は、当面の解決への道だと思う。

三宅議員はさらに、現行の女性率26%から少なくとも30%にするために、改選時に、「女性でぜひお願いします」というようなポジティブアクションをすべきだ、また女性率が50%を超える審議会には男性をもっと、と再質問で追及した。部長は、女性数を強化・加速するため、ノルウェーのクオータ制を例に上げた。しかし、クオータ制導入の検討まではいかなかった。

c0166264_4284129.jpg三宅議員の質問はノルウェーのパパ・クオータをとり上げながら、男性の子育ての重要性、男女共同参画課の設置、100万円に満たない男女共同参画予算の少なさに及んだ。

三宅議員と総務部長は、海老名市役所で開催された「世界一住みやすい国ノルウェーに学ぼう」(左ビラ)での報告、とくわけクオータ制を参考にしていただいたようだ。クオータ制とは割り当て制のことで、決める場に一方の性を40%以上入れる制度。ノルウェーで世界で初めて法制化された。

http://ebina.gijiroku.com/2010_3/video2010_3.html
三宅なが子の日記「世界一住みやすい国ノルウェーに学ぶ」
http://www.city.ebina.kanagawa.jp/www/contents/1121930931563/files/Habataki36.pdf

クオータ制の概念、必要性、制定秘話は 『ノルウェーを変えた髭のノラ』(明石書店)に詳しい。
[PR]
by bekokuma321 | 2010-10-01 04:19 | ノルウェー