書評『ノルウェーを変えた髭のノラ』

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『ふぇみん』に『ノルウェーを変えた髭のノラ』(三井マリ子著、明石書店)の書評が掲載された。

■文豪イプセン「人形の家」の主人公ノラが家を出て130年後、いまやノルウェーの男女平等は世界最高水準にある。本書はノラの末裔たるノルウェーの女性たちの揺るぎない「変革への強靭な意志と行動力」をジェンダーの視点で粘り強く取材した現地ルポである。

表紙を飾るポスター写真の女性看護師の鼻の下には髭が書かれ、「ひと筆で格差を減らせますよ」と語る。髭は男の象徴、「髭のあるなしでこんな格差があっていいのか」と訴える。ノルウェー看護協会が国政選挙を射程に入れて、昨年全国展開したポスター作戦だという。完全な男女同一価値労働同一賃金(リーケルン)を国政選挙の争点に据え、工夫をこらして闘い続けるノルウェー女性の底力に、目を見張る思いである。

言葉の壁を乗り越えての取材敢行。著者のチャレンジ魂にも感謝。地球上に現実に、男女平等がこんなに進んでいる国が紛れもなく存在しているのだ。ウン!闘う勇気が湧いてくる。(啓)

http://www.jca.apc.org/femin/book/20100705.html#a
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by bekokuma321 | 2010-07-30 15:41 | ノルウェー