中山政務官「日本女性は家庭で働くのが喜び、文化だ」

中山義活経産政務官:「日本女性は家庭で働くのが喜び」と発言

3日付毎日新聞によれば、事件は、アジア太平洋経済協力会議APECの関連で開かれた「女性起業家サミット」の昼食会(10月1日岐阜市)で起きた。

経済産業省の中山義活政務官は、「日本女性は家庭で働くことを喜びとしている」などと発言。さらに日本女性が家庭で働くことを「文化だ」とも言った。「日本の奥さんは力がある。デパートに行けば、初めに子どものもの、次に奥さんのもの、その次がペットのもの。4番目にご主人のものを買う」などと語った。





これは、宴席でも男子トイレでの雑談でもない。女性の社会的地位の向上のため21カ国から150人の女性起業家が訪日しての国際会議における発言だった。発言したのは政府高官。

中山政務官は、かねてから「女は女らしく、男は男らしく」論者だ。本音が出たに違いない。しかし少なくとも自分が何の会議に出ていて、自分がどういう公務についているかぐらいは考えるべきだったろう。

女性差別撤廃条約には、男女平等の達成には、「女は家に、男は外に」という伝統的役割の変更が必要である、と明記されている(前文)。さらに、男女の定型化された役割に基づく偏見・慣習・慣行の撤廃を実現するため、社会的及び文化的な行動様式を修正しなさい、と明記されている(5条)。昨年夏には、男にふさわしい、女にふさわしいとみなされている役割や任務が変わるよう働きかけなさいとも、日本政府は国連女性差別撤廃委員から勧告された(女性差別撤廃委員会・最終見解30項)。

国会が条約を批准して4半世紀がたった。条約は国内法体制の一部である。知らないのはとても恥ずかしいことだ。それに条約をまず先頭に立って守るべきは、政府の要人、すなわち中山政務官、あなたなのである(女性差別撤廃委員会・最終見解14項)。

彼は後で、「差別するつもりはない」と弁解したらしい。しかし、「日本女性は家庭で働くのが喜びとしている。文化だ」との彼の発言そのものが、差別を導き、または差別を温存することになるのだ。それを肝に銘じるべきだ。

中山政務官は、発言を撤回し、謝罪すべきだ。その上で、女性差別撤廃条約ならびに男女共同参画社会基本法を順守することを強く要求したい。

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皆さん、時間があったら意見を出してください。短文でいいと思います。一人の声でも集まれば変えられます。送り先はこちら→経済産業省 ご意見・お問い合わせメール・フォーム


◆中山義活 2004/02/26内閣委員会中山質疑全文
http://www.yoshikatsu.com/report/040226-02.html
【やはり男は男らしく、女は女らしく、そして日本の国は自分たちで守っていく、このくらいの気概を持つことが大切だ。】など彼の発言が満載。

http://www.meti.go.jp/policy/trade_policy/apec2010/about/wes.html

◆女性の経済機会世界ランク:http://graphics.eiu.com/upload/WEO_report_June_2010.pdf
(1位スウェーデン、2位ベルギー、3位ノルウェー。日本は32位)

◆真っ先に報道したのは毎日の石山絵歩記者らしい。その感度に感謝。
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by bekokuma321 | 2010-10-04 17:48 | その他