2010年 07月 08日
国連、男女平等のエンジンルーム新設
正式名称は、男女平等と女性のエンパワーメント国連機構United Nations Entity for Gender Equality and the Empowerment of Woman。これまで4つあった男女平等関連組織が統合されて一つの機構となる。予算は年5億ドル。4機関合計予算の約2倍となる。
国連事務総長のパン・ギムンは、「男女平等推進、機会の拡充、差別根絶に向けての各国の戦いをさらに力強く支援することになる」と声明を発表した。
報道によると、「国連女性」創設の背景には、2006年、ノルウェーのイエンス・ストルテンベルグ首相が議長となって進めた国連改革がある。そのひとつにノルウェーから女性問題を総合的に扱う新機関の創設が提案された。提案国としてノルウェーは、実現に向けてロビー活動に余念がなかった。2009年9月、国連総会で、新機関創設が認められ、「ノルウェーからの提案が国連で聞いてもらえた」とノルウェー外務大臣が喜びの記者会見をした。
2011年1月から仕事始めとなる予定で、トップにチリのミチェル・バチェレの名が上がっている。
ノルウェーの民間女性運動団体FOKUSは、「新機関設立は喜ばしいことだが、美しい言葉だけに終わらせてはならない、大事なのは結果だ」と的確な辛口コメントをしている。
さて、日本の首相、外務省、男女共同参画担当大臣は、新機関創設に何をしてきたのだろう。創設が決定されたニュースに対してすら、コメントが何も聞こえてこない。
http://www.unwomen.org/
http://www.bistandsaktuelt.no/Nyheter+og+reportasjer/Arkiv+nyheter+og+reportasjer/Samler+FN-innsats+for+kvinner.185130.cms
http://www.gd.no/nyheter/utenriks/article5180849.ece
http://www.t-a.no/incoming/article125730.ece
http://www.thenation.com/article/37121/after-65-years-un-agency-women