親が離婚した後の子ども

離婚は大変な事件だ。生活、人間関係、経済など、取り巻く環境が大きく変化する。離婚後、生きていけるだろうかと不安にさいなまれる。大人だってそうななのだから、ましてや子どもにとっては、その不安はさらにさらに大きいはずだ。

だから離婚するな、ではかえって事態の悪化を招く。「仮面夫婦」を装っても仮面はいずれはがされる。ではどうすればいいのか? 二人がきっぱり別れても、そのことで子どもにできるだけ悪影響が及ばないようにする方策が必要だ。

ノルウェーは、家族関係をスムーズにし、子どもの権利を守るため、頻繁に法制度を改正している。最近、離婚・別居後の子どもへのアクセスについて、わかりやすいパンフレットが新しく発行された。

ノルウェーでは16歳以下の子どもを持つ親は、どのように子どもにかかわるかを、二人が合意して、協定をむすばないと離婚は認められない。昨日、届いた新パンフレットは、それにいたるまでのルールやプロセスをわかりやすくまとめたもの。

ノルウェーに限らず、先進国のほとんどは共同親権だ。子どもの権利からしても当然だ。単独親権(どちらかが親権を手放す)の国は、先進諸国で日本だけだそうだ。

単独親権は、さまざまな弊害を招く。泥沼の喧嘩、黙って連れ去ったり、相手はDV加害者だと偽っての親権奪い取り、時には殺人事件まで・・・。

日本では多くは協議離婚を選ぶので、取り決めがちゃんとしなくても離婚できる。すると、離婚後の面会などに関しての取り決めもずさんだったりする。それどころか、離婚に際して、子どもに離婚したことを正直に話さなかったり、隠す親もいる。しかし子どもは、いろんなネットワークから離婚の事実を知る。そして、「なんで知らせてくれないのだろう」「わたしのパパはわたしを嫌いになったのだろうか」「わたしのせいで、別れ別れになったのでは」などと自分を責める子どもが出る。

日本の家族に関する法制度は、きわめて古い。女性議員が極端に少なく、政策課題が男性主導であることと関係がある。

とはいえ、子どもの権利条約批准国なのだから、共同親権に向かってダッシュしてほしい。だけどなぁ、世界で158番目と、これ以上遅い国はないほど遅れて批准した国だからなぁ。

■ノルウェー「親の権利と子どもへのアクセス権」
http://www.regjeringen.no/nb/dep/bld/dok/veiledninger_brosjyrer/2009/parental-responsibility-and-right-of-acc.html?id=588162

■日本の動き:「共同親権ネットワーク」
http://kyodosinken.com/
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by bekokuma321 | 2009-12-15 17:36 | その他