堂本暁子、首相に女性政策予算増を要請

12月14日、堂本暁子前千葉県知事たちは、女性たちの要望書を携え、女性をもっと支援してほしい、と首相に要請した。 要望書全文はMoreをクリック

鳩山由紀夫首相は、堂本暁子前千葉県知事、民主党の円より子参院議員らと首相官邸で会談した。堂本さんたちは政府の事業仕分けで、女性研究者への支援など男女共同参画に関する予算が削減されたことについて見直しを求めた。首相は「何とかしたい」と述べたという。

時事ドットコム、
円より子HPなどより




■男女共同参画社会実現に向けた要望書

 鳩山政権が成立して3カ月が経ちました。この間の、透明性を求めた国民に見える政治への転換、改革に向けた大胆な取り組みに心から敬意を表します。また、先般開催されました男女共同参画会議における首相の「男女共同参画社会は、友愛社会の前提である」という発言に私たちは勇気づけられました。男女共同参画社会の実現は、民主党がめざす「コンクリートから人へ」というビジョンにとり、最も重要な課題の一つであると考えます。 しかしながら、先般の事業仕分けにおいて男女共同参画に付随する文部科学省関連の重要施策が対象となり、今後、男女共同参画政策の展開や女性研究者による科学技術の推進を遅滞させるものとして危惧しております。

 つきましては、今後、新政権において男女共同参画基本計画が大きく前進することを期待し、以下の政策が実現されることを強く要望いたします。

1.男女共同参画推進本部の機能強化と充実

この間、「男女共同参画社会基本法」や「配偶者からの暴力の防止および被害者の保護に関する法律(DV防止法)」の制定、全国各地における男女共同参画の取り組みなど、男女共同参画政策は一定程度進みました。しかしながら、国際的に見ると、ジェンダーギャップ指数においては世界で98位(世界経済フォーラム)が示すように、日本の女性の経済的・社会的地位は極めて低いと言わざるをえません。この状況を改善していくために、最優先課題として、総理を本部長とする男女共同参画推進本部の機能の強化と充実をはかり、全省庁すべてにおいて男女共同参画の視点をもった政策が推進さることを要望します。

2.「独立行政法人国立女性教育会館(NWEC)」の質的転換と事業拡充

 「独立行政法人国立女性教育会館(NWEC)」は、男女共同参画に貢献する人づくりや女性たちの全国およびアジアのネットワークの拡大に大きな役割を果たしてきました。その結果、NWECで力をつけたリーダーたちが、国内外の各地で活躍しています。NWECの果たす役割は、民主党のいう「コンクリートから人へ」のビジョンと合致するものであり、NWECの活動は今後ますます必要とされるものです。私たちは国内外の女性団体や草の根の地域グループとともに、NWECが質的転換を果たし、時代の先取りをしたより魅力ある事業を展開していくよう連携・協働していきます。そのため、予算の大幅な削減ではなく、NWECの活動を充実・発展させていくことが新政権のめざす「きずな社会」の形成にとって極めて重要だと考えます。

3.女性研究者の支援

 我が国の女性参画の現状をみると、「民間企業における課長相当職」「国家公務員の管理職」「各種団体における役員」など「実際に意思決定において指導的地位に立つ管理的職業従事者」において特に女性の進出が遅れています。また、医師、研究者といった専門職分野においても女性の割合が低く「女性の参画加速プログラム」でも女性研究者の支援は重要な施策の一つとして位置付けられています。それにも関らず、今回の事業仕分けにおいて削減の対象となったことは、男女共同参画社会の推進に逆行するものです。

 女性比率が30%以上である欧米諸国では、長期的に女性研究者育成策を実施しています。科学技術分野の人材獲得は、国際的競争下にあり、我が国の女性科学研究者を積極的に支援し、長期展望の元に人材を育成しない限り、日本は世界の潮流から取り残されかねません。 また、女性研究者が子育て・介護と研究を両立しやすい状況は、男性研究者が働きやすい環境でもあります。そのことは研究職を魅力あるものにするとともに、研究活動を躍進させ、世界的に評価されるような研究活動を効果的に推進することにもつながります。

 我が国の発展のために、女性研究者支援策を引き続き充実させていくことを強く要望します。

連絡先:gender.equality.new2009@gmail.com

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2009年12月14日

内閣総理大臣 鳩山由紀夫殿

呼びかけ人代表

江尻美穂子(国際婦人年連絡会世話人)

相馬芳枝(神戸大学特別顧問)

都河明子(東京大学・男女共同参画オフィス特任教授)

寺尾美子(東京大学大学院法学政治学研究科教授)

堂本暁子(女性と健康ネットワーク代表、前千葉県知事)

原ひろ子(日本女性監視機構代表、城西国際大学客員教授)

樋口恵子(高齢社会をよくする女性の会代表)

                      以上
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by bekokuma321 | 2009-12-14 17:30 | その他