アフガニスタン大統領選 その2

ノルウェーのアフテンポステン紙によると、アフガニスタンの男性は、女性に代わって選挙に投票しているという。アフテンポステン紙の記事を、簡単に紹介する。

アフガニスタンの女性は、頭からすっぽりと体全体を覆う「ブルカ」をまとっている。ブルカをまとっていると、女性か男性かを判断することはほとんど不可能だという。中には、1人の男性が35人の女性に代わって投票していたり、わずか200人の村にも関わらず250人の女性が投票した事実もあるという。

アフガニスタンにおいて、女性に代わって男性が投票することは、伝統的に当たり前のように行われてきた。女性は、男性がショットガンをつきつけて威嚇するため、女性自身で行動することに恐怖を覚えているという。親類の女性たちの票をたくさん持った男性たちがいたことも、国連は報告している。

国連女性基金と連携したグループで働くテレサ・デランギスさんは、こう語る。
「女性は操作されているが、それを認めざるをえないのです。女性は、ある特定の候補に投票するように言われ、その通り投票したり、または、女性の代わりに男性が投票するのです」

c0166264_23495485.jpgまた、ブルカを着ているため、よく判別がつかないことから、1人の女性が2回投票することもある。さらに、カードに女性の顔写真がなくてもいいため、選挙登録していない女性が、登録した女性のカードを持参して投票する場合もある。

男女で投票所が違うので、女性用投票所には、女性選挙管理職員を充てる必要がある。男性がいると、多くの女性は投票に行くことを躊躇するからだ。しかし、女性は非常に少ない。女性を増やすには、低い識字率を変えなくてはならない。選挙管理の仕事は、字が読めない人には、絶対に不可能だからだ。

それに女性用投票所の位置も問題となっている。女性用投票所は、男性用の裏にあることが多く、大勢の男性のまえを通り過ぎていかなくてはならない。それが投票に行く多くの女性の障害となっている。

女性が自分自身で投票に行きたくても、外に出て、投票に行くことに反対する家族も多い。

アフガニスタンは、全土が内戦状態に巻き込まれているに等しい。そんなアフガニスタンを思うと、選挙で国の指導者を選ぶということ自体、再建への第1歩だろう。しかし、である。この女性の惨状を見過ごしにはできまい。女性の人権に関しては、まずは女性の識字率を向上させるなど、強力で並々ならぬ特別施策が必要だと思う。

●アフテンポステン(上の写真は同紙より)
http://www.aftenposten.no/nyheter/uriks/article3349067.ece
●Associated Press
http://www.google.com/hostednews/ap/article/ALeqM5jsXjwwXo-ChThgRtKWG-5sAB7NUQD9BLIM3G0
●アフガニスタンの現状(外務省)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/afghanistan/genjo.html
[PR]
by bekokuma321 | 2009-10-31 22:47 | アジア・アフリカ