ノーベル平和賞、小話

ノルウェーの「アフテンポステン」紙によると、さっそくイェンス・ストルテンベルグ首相は、オバマ大統領に電話をし、お祝いをしたという。オバマ大統領に12月10日、オスロで開催されるノーベル平和賞授賞式に出席できるかと尋ねたところ、その意向だと答えたと、報道されている。

「受賞者はオバマ大統領」と発表し、一瞬、世界中の注目をあびたのはノーベル委員会のトルビョルン・ヤーグラン委員長だ。報道陣から「就任間もない大統領がなぜ?」という質問が、彼に矢のように飛んできた。それに対し、「就任以来これまで成し遂げてきたことを評価した。さらに、受賞が、今後の大統領の仕事をバックアップすることになればと期待している」と答えた。

ヤーグラン委員長は、労働党の元首相で、後、国会議長となった。ノルウェー政界のリーダーだ。初めて首相になるとわかったときの第一声が「妻に電話して、首相になっていいかと聞いたら、ちゃんと家のこともしてくれるならいいと言った」という意味のことを言っていた。ヘーッ、と驚いたことを記憶している。根っからの労働組合員。首相時代、挨拶の冒頭、「同志の皆さん」と呼びかけることが多く、私はついつい笑ってしまった。

ちなみにイェンス・ストルテンベルグ首相は、80年代、息子が生まれたとき「パパ・クオータ」をとった国会議員。当時は、まだとても珍しかった。

ノルウェーの女性たちの力強さに、感心することが多い一方、その傍にいる男性たちの優しさにも感動する。そんなノルウェーが、ノーベル賞の平和賞を選ぶ。
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by bekokuma321 | 2009-10-10 02:52 | ノルウェー