米政府、「人身売買報告書」を発表

c0166264_0223824.jpgアメリカ国務省は16日、「2009年版人身売買報告書」を公表した。世界各国の人身売買の実態に応じて、どの程度厳格に防止・根絶対策を行っているかを調査し、各国を格付けしたものだ。

報告書は、毎年、連邦議会へ提出される。提出は連邦法によって義務づけられており、今年で9回目。人身売買や強制労働の廃絶に向けての施策推進に役立てるための資料だ。

ヒラリー・クリントン国務長官は会見で「人身売買は、現代の奴隷制です。犠牲者は、売られる人だけではありません。その家族も犠牲者です。二度と愛するものに会えなくなってしまうのです」などと語った。また、報告書が、アメリカ国内外で、人身売買根絶に向けての指針となるように、と訴えた。

日本は2005年以降5年連続で、「2階層」に位置づけられた。「2階層」とは、努力のあとは見られるが、まだまだ最低限の対策さえ十分に行われていないという国だ。言いかたを変えると、日本は、2004年、「2階層監視リスト」に落ち、最下層の「3階層」に落ちる危険性があった。2005年から、やっと「2階層」に上がったということになる。

最低ランクの「3階層」には、次の16カ国があがっている。

北朝鮮、イラン、シリア、ビルマ、チャド、エリトリア、クエート、キューバ、フィージ、マレーシア、モーリタニア、ナイジェリア、パプアニューギニア、サウジアラビア、スーダン、スワジーランド

また報告書には、「人身売買の神話をはぎとって」「人身売買被害者への法的支援」「DVと人身売買」などのトピックが設けられている。その中で、夫との別居を緊急に必要としているDV被害者が、仕事と住居があるという嘘に飛びついた結果、人身売買の網にひっかかるケースが増えているとしている。

さて日本政府だ。いつまで「2階層」の地位に甘んじているのだろうか。現代の奴隷制根絶に向け、最低限の基準を満たしている「1階層」に移る時だ。それには、具体的な対策を調査し、その実行に向けて進むことだろう。まずは、少女ポルノの禁止から着手したらどうか。

http://www.state.gov/g/tip/rls/tiprpt/2009/index.htm
http://www.stopvaw.org/U_S_Department_of_State_Releases_Trafficking_in_Persons_Report.html
http://tokyo.usembassy.gov/j/p/tpj-20080123-03.html
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by bekokuma321 | 2009-06-21 14:16 | USA