ノルウェー各地の男女平等推進は大学と手を組んで

c0166264_22461027.jpgノルウェーのアグデル地方にあるアグデル大学で、この8月、ウラ‐ブリット・リリオース教授が大学内の男女平等センター長に就任する。彼女は保健学の専門。とくにジェンダーの視点から男性の健康について数多くの研究論文や業績を持つ。

アウスト・アグデル県とヴェスト・アグデル県の周辺はアグデル地方と呼ばれる。この地域は、ノルウェー南部に位置し、ノルウェー全土の中で、ほぼ毎年、男女平等指数が最低ランキングだ。新センター長は、この地方の男女平等指数の低さの要因は何なのかに集中して取り組み、男女平等推進の手がかりを探る。

全国男女平等指数は、ノルウェー政府が毎年公表する統計である。女性の教育程度、女性の就業率などが比較され、県別、市町村別に男女平等ランキングが一目でわかる。

ウラ‐ブリット・リリオース教授は、次のように語る。ここだけ読むと何だか日本を説明しているようだ。
「この地域では、出産後仕事を辞める女性が多いため、男性が大黒柱となる傾向が高いのです。その結果、幼い子どもがいる父親は長く外で働きます」

そして、大学の男女平等センターとして、研究課題を説明する。
「こうした男性たちはどう父親として子どもと過ごしているのでしょうか。父親としてどのような役目を担っているのでしょうか。またそれが男性らしさの認識にどう関係するのでしょうか。私たちの課題です」

c0166264_23254930.gif男女平等センターが最初にとりくむプロジェクトは、「強い性の弱さ:人への世話と男性性」という野心的なタイトルがつけられている。ウラ‐ブリット・リリオース教授が指揮する。

日本の男女平等推進もこうした具体的な方策を進めるときではなかろうか。まず、その前提となる地方自治体の「男女平等指数」を調査し、統計をとり、公表してほしいものだ。

(写真はウラ‐ブリット・リリオース教授。Kildenホームページより。下はノルウェー統計局作成の男女平等地図。薄い色のところが男女平等度が低い地方。市町村がすべて指標化されている。アグデル地方は地図の下の方)






http://eng.kilden.forskningsradet.no/c52778/nyhet/vis.html?tid=62346
http://www.uia.no/en
http://www.ssb.no/english/subjects/00/02/10/likekom_en/tab-2008-12-16-03-en.html
http://www.ssb.no/likekom_en/
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by bekokuma321 | 2009-06-12 22:37 | ノルウェー