テロ防止に名を借りた警察国家と英政府を批判

「イギリス政府は、テロに名を借りて人権侵害をしている」。こう政府を公に批判した人物がいる。その人は、MI5と呼ばれるイギリス情報局保安部初の女性長官だったステラ・リミントンDame Stella Rimington。推理作家でもある。

MI5とは、テロに立ち向かうための国家の諜報組織だ。そのトップだった人が、自らの組織がしていることに矢を向けたのだから、話題沸騰。BBCはトップニュースで伝えている。

彼女は、「市民権に制限を与える法律を通すことで、人びとを恐怖に陥れるよりも、テロリズムの目的であっても、それは恐怖の警察国家で生きることになる、こうした危険性があるのだ、と政府が認識したほうがまだいい」とスペインの新聞に語ったという。

さらに、「イギリス情報局保安部は人を殺さないだけまだいいが、アメリカはグアンタナモで見られるように拷問をした。それが自爆テロを増やすことになる」とアメリカを非難した。

同時に、アイルランド初の女性大統領だったメアリー・ロビンソン国際法律家委員会ICJ代表も、「9.11から7年が過ぎた今、近年制定された虐待法や制度を見直し、廃止すべきときだ」と言う。

こうした大物女性の声に喜びを隠せないのは、英国の人権擁護団体リバティ代表だ。「心から感動を覚えた。なぜなら、私たちのプライバシーを侵害するような多くの制度があり、罪のない人間まで罪人扱いできる強大な警察権力がある」とコメントしている。

テーマが国家の安全保障問題で、登場人物が3人とも女性。3人とも人権保障問題の視点から激しい批判している。

http://news.bbc.co.uk/1/hi/uk/7893890.stm
http://www.mi5.gov.uk/
http://www.liberty-human-rights.org.uk/
http://news.bbc.co.uk/1/hi/uk/1532221.stm
http://www.icj.org/sommaire.php3?lang=en
[PR]
by bekokuma321 | 2009-02-17 20:22 | ヨーロッパ