昭和シェル石油女性差別賃金訴訟

1月22日、最高裁判所は、昭和シェル石油女性差別賃金訴訟の原告・被告双方の上告を棄却した。

これで、高裁の判決が確定となった。昭和シェル石油は、労基法違反(女性差別)の賠償として、野崎光枝さんに2051万円を支払うよう命じられた。

日本の司法が、女性差別をしたことで、会社側に2000万円以上の賠償金を命じたのである。日本の女性の現状からすると、よかったのではないかと思った。

でも原告の野崎さんは、どのように思っているのだろうか。15年間の法廷闘争を終えた野崎さんに聞いてみた。彼女は開口一番、「これは、私が絶対認めがたい女性差別判決だと思った高裁判決にもどることです。とても怒ってます」と言った。

野崎さんは、1994年に、女性だからという理由で昇格と賃金を低く評価されたとして、会社を東京地裁に提訴した。2003年、地裁は「女性であることだけを理由に差別的な取り扱いをした」として、会社側に4536万円の支払いを命じた。 「職能資格制度に隠れた女性差別を初認定した画期的判決」と中島通子弁護士などの弁護団は言っていた。40年間、差別ではないかと内心思いつつも、まじめに勤務を続けてきた野崎さん苦労が報われる結果だった。

しかし、会社は控訴。高裁では、賠償額が2000万円ほどに減額されてしまった。そして双方が最高裁に上告し、2009年1月に棄却となったのである。その結果、野崎さんが望んだようにはならなかった。どれだけ悔しかっただろう。女が男と同じように、いやそれ以上に働いても、女だからという理由で安くていいんだとされる。そんな女性差別を認めさせるために、15年という年月をかけて法廷で闘わなければならないのは、あまりにむごい。その15年かけた結末が、「まったく不充分」なのだ。怒りがとまらないのもわかる。

野崎さんは、「闘いはこれからです」としっかりと言った。すごい。
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by bekokuma321 | 2009-02-08 01:17 | アジア・アフリカ