産んだ赤ん坊を殺してしまった高校生

報道によると、1月31日、福島県本宮市内に住む高校2年の女子生徒(17)が、殺人容疑で逮捕された。出産直後に赤ん坊を殺害した容疑。高校生は容疑を認めているという。

29日午後、自宅で出産した直後に、刃物のようなもので頭や胸など数カ所を刺して殺害した疑い。高校生は、高校を早退して、自宅トイレで出産した男の子を自分の部屋に運んで殺害後、布に包んでこたつの中に隠していた。生徒が血まみれだったことなどから、父親が警察署に通報。

妊娠させた男性がいなくては、女性は妊娠しない。殺人を擁護するわけではないが、彼女に妊娠させた男よ、出てこい! 男子生徒か、男性教員か、知人か。それとも強姦された場合だってある。相手の男性が何も問われないのは絶対おかしい。殺すに到ってしまった女性の10ヶ月という月日を、その男は何をしていたのか。

家族は娘の妊娠に気づかなかったと報道されている。きっと女生徒は日に日に膨らんでくるおなかを気づかれることを恐れ、あらゆる手をつくしたに違いない。つわりもあっただろう、体育のときはどうしたのだろうか。友人や教員は、相談を受けなかったのだろうか。一緒に考えてあげる人が周りに誰もいなかったのだろうか。

10代の母親は、今の世の中、大勢いるではないか。とくに欧米では、子育てしながら高校や大学に通ったりする女性もめずらしくない。アメリカ大統領となったオバマも、母親が10代で出産した。

もしかして日本の現実を無視したノーテンキな言い方かもしれない。ならば、早期なら、妊娠中絶という方法も残っている。いや、その前に避妊をなぜきちんとしなかったのか。これは相手の男性に真っ先に言いたい。さらに、先生たちには、学校の性教育はいったいどうなっているのか、を問いたい。

あー、この大情報時代に、自分の体を守るための最も基本的で、最も大切な情報が、女性に届いていなかったのだ。強い憤りを覚える。

映画「マンマ・ミーア」は、10代で妊娠した女性の娘が、成長し、偶然、母親の日記を見つける。その日記には、同時期に3人の男性と恋におちていたことが書かれていた。結婚式に、父親が誰かわからないので、3人に招待状を送ったら全員がやってきたというストーリーだ。音楽以外に、私が一番いいなと思ったのは、主人公の女性のセックスライフをポジティブに描いている点だ。

これとは逆に、この殺人事件の裏には、高校生のセックスを忌み嫌い、避妊情報まで遠ざけている学校教育があるような気がしてならない。高校生の妊娠なんてとんでもない、出産なんてなおさら。そういう考えの行き着く先は・・・。赤ん坊を殺し、それ手を下した17歳の人生も殺してしまう社会。
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by bekokuma321 | 2009-02-03 04:06 | アジア・アフリカ