クリントン国務長官 女性の人権を強調

1月21日、アメリカ連邦上院本会議は、オバマ大統領が任命したヒラリー・クリントン国務長官の人事案を、94対2で可決した。これによってクリントン上院議員は国務長官に就任した。

これに先立って13日、米上院外交委員会で開かれた公聴会において、クリントン上院議員は、女性の権利の向上を強調した。

その部分を日本語にすると、

「世界の何百万人もの抑圧された人びとの人権が現実のものとなることに我々は強く関与している。そのことを外交政策は反映しなければならない。私が特に関心を抱くのは、世界中で、不健康な状態におかれ、学校に通えず、食べ物もなく、賃金ももらえずにいる人たちの大多数を形成している女性や少女たちの苦境である。もしも、世界の人口の半数が経済的、政治的、法的、社会的に片隅に追いやられたままなら、民主主義と豊かさを求める私たちの願いは、深刻な危機に置かれたままであろう。まだまだ道は遠く、アメリカは、世界のすべての国々、すべての地域、すべての大陸において、女性の人権を支援するために ためらうことなく、はっきりとした声を出し続ける必要がある。」

さらに、ヒラリー・クリントンは、自身が参加した1995年北京で開かれた第4回国連世界女性会議に言及。オバマ大統領の母親Ann Dunhamも、北京世界会議に参加予定だったと証言した。

クリントンは、Ann Dunhamが貧しい女性たちが起業を起こすための小額融資マイクロファイナンスについてのフォーラム(北京女性会議の一分科会)に参加予定だったものの、病気のためインドネシアから中国まで旅行できなかったと語り、Ann Dunhamがインドネシアでマイクロファイナンスのパイオニアだったことを紹介した。

こうした国際開発を専門とする仕事をし、女性や弱者に対する関心を持った女性の息子、それがオバマ大統領であり、これは、大統領のヴィジョンに影響を与えたといえる、とした。

日本でも無数のメディアがクリントン国務長官就任について報道しているが、上記の女性についての箇所は、紹介されていないようだ。外交政策について問われる議会の公聴会で、オバマ大統領の母親が北京会議のマイクロファイナンスの分科会に参加しようとしていたことを取り上げた、クリントンの見識と勇気に敬意を表したい。

女性の視点から見て、きわめて示唆に富む演説であり、女性の外交政策というものがあるとすれば、こうしたことを指すと思われる。(和訳と要約は筆者)

http://www.npr.org/templates/story/story.php?storyId=99290981&ft=1&f=1001
http://feminist.org/news/newsbyte/uswirestory.asp?id=11480
http://feminist.org/news/newsbyte/uswirestory.asp?id=11468
http://pomed.org/wordpress/wp-content/uploads/2009/01/pomed-notes_clinton-confirmation-hearing_1_13_09.pdf
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by bekokuma321 | 2009-01-23 02:19 | USA