ノルウェー、国会議員の年金にメス

『アフテンポステン』によると、ノルウェーは、年金の不正受給に厳罰を課しており、一般には1万米ドル(100万円)をごまかすと刑務所に入れられる。しかし、議員に対しては甘いといわれている。

ノルウェーの場合、一般国民は、40年以上勤務した上、67歳にならないと受給資格を得られない。一方、国会議員の場合、若くして12年間議員職にあった場合、40代、50代でも年金がもらえる。こうした国会議員と国民の年金格差は、政治家に対する不信を招いている。

さらに、国会議員の年金不正受給問題が浮上。WHO事務局長、労働党党首、首相を歴任したグロ・ハーレム・ブルントラントは、他から収入があったことから、受給資格がない年金を受給していたといわれている。会計検査院は、他にも、そうそうたる顔ぶれの元国会議員たちが、年金の減額につながることになるはずの収入を公正に申請していなかったと発表している。

国民の不信を払拭するため、トービヨン・ヤーグラン議長、年金の不正受給に対する調査に乗り出し、場合によっては、国会議員たちは、不正に受給していた年金を返金することになる。また、国会議員の年金そのものにも大鉈を入れる予定だという。

ノルウェーは政府の年金を海外の会社に投資し利益を得ているが、それには厳しい倫理規定がある。たとえば、数年前、ノルウェーは、女性差別で提訴されたアメリカのウォルマートへの投資から撤退した。理由は、「人権と労働権の重大にして組織的な侵害」しているからだった。

今回の、国会議員の年金不正受給問題は、こうしたノルウェー政府の公正さに汚点となった。ちなみに、ノルウェーの国会議員年収は約1300万円(654000クローネ)で、12年間在職だと、66%、つまり850万円が年金となる。

日本の場合、国会議員の年収は3400万円(これは他国と比べてもダントツではないか)。在職10年で412万円の年金となり、1年在職が増えるごとに82,000円増。受給は65歳から。年金額ではノルウェーに及ばないにしても、日本の議員の優遇のされかたは飛びぬけている。これで年収200万円にも満たない多くの女性労働者たち、貧しい若者たちの苦悩がわかるのだろうか。

http://www.aftenposten.no/english/local/article2625856.ece
http://www.aftenposten.no/english/local/article2620547.ece
http://www.aftenposten.no/english/local/article2618161.ece
http://www.aftenposten.no/english/local/article2623349.ece
http://job.yomiuri.co.jp/news/jo_ne_08041804.cfm
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by bekokuma321 | 2008-11-02 01:27 | ノルウェー